読んだ本をどう記録しよう?- 読書の記録をつけるコツ
読書日記をつけるといいことがあるよ
読書の秋、夜更かしにはちょうどよい涼しい秋。いっぱい読んだ本をこのままにしておくのも何だかもったいない……などなど考えている方もいるのではないでしょうか。
読書が好きな人もそうでない人も、読んだ本の記録をつけておくと面白いのでおすすめです。
メリットは以下。
・本から得た学びを定着させやすい
・その日の気分とかも併せて書くと、ちょっとしたライフログになる
・「これだけ読んだんだ」という達成感に繋がる
・なんか知らんけど読書家っぽい
私は就活の時出版業界も受けていて、大学生の間に千冊本を読みましたというのを自己アピールにしていましたが(今となって思えばそれって全く自己アピールではないのですが)その数字の根拠として読書ノートを見せると、おじさま達がえらく感心してくれたのを覚えています。
ま、その会社は落っこちたんですけど。
どうやって記録をつけるか
最近は手帳やノートに写しておく以外にも、読書アプリとかがあって気軽にログをつけられますね。私はノートに手書き派です。自分の字はクソ汚くて読めたもんじゃないですが、余白に色々書いておけるのが楽しい。単語の意味とか、なんかかっこいいカタカナ言葉とか「つまんねー」という落書き的感想とか。
ただそれは本をどういうツールとして使うかにもよるので、本を通じて人とコミュニケーションしたいという方は、読書アプリやブログに記録を残すと良いです。ノートや手帳に書いちゃうと、自分から見せない限りリアクションは永遠にないからね。反応あったらトム・リドルかよってなりますからね。怖いね。
どっちでもいいやという方は以下の観点から考えると良いかと思います。
・記録の残しやすさ
→本を読み終わって、はふう、となった状態でアクセスしやすい媒体
・記録の読み返しやすさ
→金曜日の夜とかにコーヒーを飲みながら、ほうほう、と読み返しやすい媒体
読書記録はまず書かないことには始まらないですし、読み返さないことには定着しないので、上記の観点から続けやすそうな媒体を選ぶと良いです。
アプリを使う場合
個々の機能はぐぐれば出てくるので、ご自分のスタイルに合ったやつを選んでみて下さい。レコメンド機能とか私にとってはクソ邪魔なんですけれど、友人は「自分の好みに応じて面白いのを勧めてくれるからありがたい」と言ってたりもしますし。
おすすめは「読書メーター」
読んだ本の冊数をぱっとグラフで見ることができますし、本のSNSっぽく使うことができます。バーコード読み取りで本を登録できるのも、記録をつけるハードルが下がって良いですね!
新刊発売日とかも通知してくれるみたいです。使ったことないけど。
あとこれ多分アプリよりはブラウザの方が使いやすいです。見やすい。
「ブクログ」も有名です。
ブクログ Webやアプリで本棚管理できる/読書好きのためのブックレビューコミュニティ
あの読みたい本、積読本、今読んでる本、みたいに分けるの面倒じゃない?。読んだことある本、読んだことない本、この二つの分類で十分間に合うタイプの人にはちょっとごちゃついてるかも知れないです。
色々分類して登録しておきたい人にはおすすめアプリ。
あと実は「インスタ」も便利です。
本の写真とって簡単な感想と一緒にあげればそれだけでもう記録ができちゃいますし、表紙の絵や字体等で読んだ内容や読んだ時のシチュエーションをすっと思い出すことができる。タグを使えば表現の幅も広がるし、同じ作者や同じジャンルが好きな人と繋がることができます。
私は積読を定期的にインスタに上げて自分を戒めています。戒め……きれているかどうかは定かではないですが……。
ノートに書く場合
ノートに書く場合は固めの表紙で長持ちしそうなものを選ぶとテンションが上がって良いです。ただ最初のうちは手帳の横っちょに「読んだ本のタイトル」「作者」「読んだ日付」「感想」を三行くらいで書いておくくらいで良いと思います。何事も最初から意気込むと三日坊主になりやすいからね!
クローズドな媒体だと字数制限がないので、自分の感想を書く以外にも「この筆者の主張の一番大事なところ」とか「自分が一番驚いた/感動した/疑問を抱いた」箇所なんかを書いておくと、読み返した時に為になるのじゃないかなと思います。凄く良い文章だと思ったら、抜粋して書き写しちゃったりなんかして。座右の銘になったりなどして。
デメリットは、時系列になりやすいので、検索性が低いところ。私などは物忘れがひどいので一度読んだ本をもう一度読んだりしていることもあります。
一粒で二度おいしい。
PCに残す場合
クローズドな環境で残しておきたい、でも手書きは嫌だという方は、パソコンのメモ帳やword、evernoteにポチポチ打ちましょう。
ブログの非公開機能を使ってログを残すのもアリ。
PCでログを残すメリットは、色んな情報へアクセスしやすくしておけるというところだと思ってます。例えば信頼している書評家の書評へのURL貼っとくとか。作者のTwitterとか。ノンフィクションなら情報のソースとか。
あと、バックアップとりやすいことと、検索性が高いこともPCのメリットですね!
書いたらちゃんと読み返そう
で、感想を書いたらちゃんと読み返すのも大事。
その月の終わりにノートやアプリを眺めて「今月はxx冊読んだな」「この本は面白かったし、こういうところが勉強になったな」「次は同じ作者のこの本を読んでみようか」「この文章はやっぱ今読み返しても深い言葉だな」とか考えるといいと思います。
余裕があればもっかい本を読んでみるのもあり。一回目と二回目じゃ違う感想になるかもしれないから。哲学書とか歴史本は二回くらい読んで初めて内容が腑に落ちるというか、自分のものになる気がします。気がするだけ。
おわりに~私の読書ノート~
記録をつけると自分の成長の証が分かるので、読書の秋の今こそ始めてみてはいかがでしょう。
大人になると、自分が成長している感覚をあんまり味わえないものです。前に進んでいるのかいないのか分からなくなったり、むしろ退化してるんじゃないかと頭を抱えたり。
そんな時に自分の読書記録を見れば、「少なくとも自分はこれだけの本を読んだ」という自信につながり、何かの助けになるかもしれません。
私自身も昔は読めなかった岩波文庫の「モンテ・クリスト伯」を、大人になった今ではすいすいと読めるなあ、なんて成長を感じられています。まあ、FGOの巌窟王エドモン・ダンテスが推しだからというのもあるんですが。っていうかそれが九割占めてるんですが。
ちなみに私の読書ノートはこれです。
余白に分からなかった単語とか、印象に残った単語などを書けるのがノートの醍醐味。