私には本がある

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2017年ロシア旅行記(5) エカテリーナ宮殿と夏の庭園




二か月ぶりだよバカヤロー!

 

 

というわけで何事もなく旅行四日目、サンクトペテルブルクは二日目。ちょっと曇り?

同行者のコンディションがあまり良くないものの、バス移動が奏功す。

しかしツアーの団体行動に疲れつつあり、次回はもっと自由時間多めか、個人手配がいいなあと二人で言ってました。社会人になるとどうしても準備に時間取れなくて、ついついお金さえ払えば済ませてくれるツアーにしてしまうのだよねえ

 

午前中はエカテリーナ宮殿へ。

サンクトペテルブルク市街地からバスで一時間くらいの郊外にあるようで、女帝エカテリーナの時代は、この宮殿からエルミタージュまで馬車でごとごと行ったのかなあなんて思いをはせました。

しかし何と言っても豪雨である。

サンクトペテルブルクに限らずロシアはわりと天気が崩れやすいですね。

 

到着してもなお曇天時折小雨の趣ですが、それでも水色の壁がとても綺麗。

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所謂一つのアトラス像

 

あと広くてテンションが上がる!が、その分観光客もえらくひしめき合っているのでげんなりしつつ、宮殿内を堪能する。

靴に茶色いカバー被せてとことこ歩くのが何とも言えず観光客気分です。

しかし、非常に広い空間が、絵や彫刻や天井まで至るほどのサモワールに埋め尽くされ

華美を誇っている様を見ると、執念というか、ここまでやりきったんだぜ!

という人間の気迫を感じ取れます。琥珀の間とか特に、よくもまあここまで。

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広い空間とはいえ、この中に家具だの人だのが入るわけなので、思うほど寒々しくはないのかもしれないと思いながらも、ロシアという地は僅かな空間でさえも埋めてしまいたくなるほどの寒さに見舞われるのかな、などと詮無いことを考えました。

 

あと床がね、やっぱとっても素敵よ。模様が何とも言えず執拗で。丁寧で。ドレス映えする。

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庭もぐるりと散歩する。何でも宮殿の上に据えられているロシアの象徴たる双頭の鷲の像は、どこから見ても双頭になるように、あえて三つ頭がある状態で作られているのだとか。

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双頭でうまく撮れなかった。無念。

 

ロシアのガイドさんが、マナーの悪い観光客に怒っていたのが印象的。

「○○の国では椅子は座るものではなく立つものなんですか?」

というちょびっと嫌味の入った注意方法が日本では聞けない感じで面白かったです。

 

お昼は広めの、aviatorというレストランで。何でこの名前?

ツアー客御用達といった感じのレストランでしたが、ビーフストロガノフ美味しかったです。

ここでも他の人の分までたくさん黒パンを食べました。

 

そしてその後夏の庭園へ。晴れ間が見えてきて少しずつ暑くなり始める。

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上を通過すると、その人目がけてぴゅぴゅっと水が出てくる、いわゆる「いたずら噴水」のからくりを知りちょっと笑ってしまう。知っててもなお挑みたくなる楽しさ。

 

お庭もシンメトリーでだだっ広くて居心地が良いです。そう言えばロシアのゾンビ映画ってあんまりないよなあ、と思う。ゾンビ映画というのがアメリカのお家芸みたいなところがあるからか?ロシアの地ではゾンビなど生ぬるいのか?

高慢と偏見とゾンビ」のラストシーンみたく、広い庭園を駆けてくるゾンビの絵面を想像して楽しんでいました。

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ゾンビがむこうから、こう、わーっと

 

 

フィンランド湾を眺めていると、寒いのだけれどとても落ち着く気持ちになります。遠くに臨むサンクトペテルブルクの街並み。最高じゃないですか~。

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夕方ごろ、遊覧船に乗って市内に戻ります。涎垂らしながら寝てました。

サンクトペテルブルクに着いた瞬間豪雨でびっくりしました。

何でも近々海軍のイベントだかがあるらしく、ネヴァ川に軍艦がとまっていたり、海兵さんが市内をうろついていたりして面白かったです。

 

早めの夕飯は、半地下のこじゃれたレストランへ。ツアーだからか、綺麗なレストランが多くて楽しいです。内装がロシアっぽくないことに他の参加者の方々は不満そうでしたが笑 じゃあクマの剥製でもあればいいのかよ!と思いました。そして後程クマの剥製があるレストランに行くことになる。

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七時頃ホテルに戻り、まだ明るかったので近くのスーパーで会社用のお土産を鬼のように買いました。安定の店員さんの無愛想ぶり。大量に黒パンを買ったから怪しまれたのか。

ホテルからスーパーまで徒歩五分程度にも関わらず、治安が悪く酔っ払いに絡まれそうになる。

ウォッカの空き瓶を持つ酔っ払い、という典型的なロシア人のイメージに、これには岩手も思わずにっこり。ホテルの近くは野良猫がいっぱいいて、我が家の猫に思いをはせるなどしました。

 

あとはゆるりと室内にて過ごします。十一時ごろにおやすみなさい。