私には本がある

仕事が上手くいかなくても、人間関係に行き詰っても、私には本がある

2017年ロシア旅行記(3) モスクワ1日目

さていよいよロシア二日目!本日はモスクワの観光がメインです。
赤の広場、グム百貨店やクレムリンに向かいます。

朝は7時頃起床。まったく起きずにぐっすりでした。
朝食は定番ビュッフェ。色々見ながら試しに取ってみた黒パンが。が。
とてもおいしい!
多分人を選ぶ味なんです。酸っぱいから。酸っぱいけど噛み応えがあって、サワークリームなどを塗るととてもまろやかでおいしいの。
私は大変これを気に入ってしまいまして、スーパーで山のように黒パンを買ってスーツケースに詰めて帰りましたよ。冷凍すると味が落ちましたが。。。。
でも多分ほんとに人選ぶ。現にツアーの他の人たちは白パンばかり食べていたもの。
黒パンの供され方もね、二等辺三角形(って久しぶりに使う言葉)のつまめるほどの大きさに切られてるから、多すぎず少なすぎずでちょうどよいの。品良い大きさ。
これが白パンと交互に盛られてテーブルに出される様は、ロシアの人々の意外な美意識を見ることができて大変楽しいものです。っていうか炭水化物がもりっとある光景はどことなく幸せ感が漂うものだよね。

閑話休題

朝起きたときは晴れていたのだけれど、赤の広場に着くころには曇りでした。
ノースリーブにカーディガンでちょうどよい感じです。
赤の広場はクラスナヤ広場と言うそうですが、このクラスナヤってのがロシア語で「赤い」という意味なのだとか。何がどう赤いねんと思ってたのですが、別の意味で「美しい」という意味があるらしく、綺麗な広場だよ~くらいの意味合いだそうです。てっきりブラッディな感じの来歴があると思っていたので拍子抜けしました。
赤の広場さぞやパッカーンと開けて美しい場所なのかと思いきや、スポーツイベントの設営工事でめちゃくちゃ雑然としていました。しかも工事していたし。

 

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(ロシアは冬は積雪が多いので、夏の暖かい時期が工事のベストシーズンなのだとか。ゆえに街中も工事による渋滞がちらほら見受けられます)
あれがレーニン廟だよ~と言われてもレーニンに興味がないのでふうんという感じでしたが並んでいる銅像は権力順に立っていると知り俄然えげつなさの増す印象。
あの玉ねぎみたいな聖ワシリー寺院は横目で眺めるのみでした。ほんとうに玉ねぎ。玉ねぎじゃなくてクーポラというそうです。ロウソクの火を模したロシア独特のデザインなんですってよ。でも玉ねぎだよね。色が金色ならなおのこと。

で、この赤の広場のすぐ隣にグム百貨店があります。

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グムってのはロシア語で総合百貨店を意味する言葉、の略称なんだそうです。素っ気なさがソビエトと思いきや19世紀の帝政ロシア時代にできたというので偏見でした。
外観もさりながら内装がとても綺麗、というか整然としていて目に心地よい。

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三通路に分かれていて、Appleや高級ブランドや化粧品などのお店が入っています。あんまり通路が広くない印象なので結構込み合いがち。真ん中の噴水が良い集合場所です。
階段やランプなどいちいちかわいらしい。
有名だというアイスを食べたつもりでしたが、本当に有名なのは別の売り場で売ってたものらしい。まあいいか。
お土産を買うなら高級食料品店だそうです。グム百貨店の名前やロゴが入った紅茶などが売られていて、ほいほい買いました。

 

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お昼は近くのレストランで。
キエフ風カツレツというものを食べたのですが、チキンでバターをくるんで揚げたものらしく、ナイフを入れるととろけたバターがびゅわっと出てきます。お皿に油膜がどばーっと広がるのはなかなか蠱惑的ですらあります

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味も美味しい。美味しいんですがカロリーの暴力感がすごくて、全部は食べきれませんでした……。

午後はいよいよクレムリン
まずはウスベンスキー寺院へ。ロシア正教会の有名な大聖堂らしい。

 

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ここはイコンまみれで、もうくどいくらいのイコンイコンイコンイコンなんですよ。
イコンというのは聖書とかに出てくる重要な話を描いたもので、どちらかと言えば正教会で用いられる図像を指すことが多いようです。あんまヨーロッパの教会でイコンって聞かないもんね。
正教会におけるイコンは、芸術的な意味合いはなくってお祈りのためのホーリーなものなんだそうです。あくまでイコンを通じて原像にお祈りするというスタンスのため、正教会では「遠距離恋愛の時の、恋人の写真」と例えられているとかなんとか。
もしそうだとすればこの聖堂は恋人の写真だらけ。
祈る、ということに対する執念を感じます。こんなんよう建てられんです。ただ祈ると言うことに関しては、ロシアはヨーロッパに比べてもう少しプラグマティックというか、宗教<パワーみたいな印象をうけます。ロシア革命のせいでしょうか。はたまたプーチンさんのなせるわざなのでしょうか。

 

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あとは鐘とかみました。写真だけぺたぺたと。

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そしてその次は武器庫へ。
武器庫という名前ですがまあ博物館のようなもので、エカテリーナ二世が使っていたドレスや馬車などが展示されています。使われていた食器なんかですね。この辺りはあんまりフランスとかイギリスとかと変わらないのかなあと思ってざらーっと見ていました。
馬車とか馬具の辺りはちょっと興奮しながら見ていました。ウィーンの馬車美術館ではもんのすごくテンションが上がって意味もなく二時間くらいうろついて受付のお姉さんに怪しまれましたが、ツアーなので強制的に連れて行かれます。
ぼーっと見てるとガイドさんに呼ばれてしまうので笑 なんでも連れてってくれて楽だけれど、ツアーはこういうときにフラストレーションですね。

 

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武器庫から出ても空は晴れています。夕飯のレストランはオープンカフェのようになっていて、楽しくビールが飲めました。

 

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ホテルに帰ったのは8時くらいか……?スーパーに行こうか、などと言っていましたが力尽きて寝ました。