2017年ロシア旅行記(2) 成田空港~モスクワ到着
【1日目 成田~モスクワ】
10:00発の便だったので、8:45にはカウンターに集合するよう言われていました。
成田へのアクセス方法は色々あるかと思いますが、一番楽な池袋からのリムジンバスを使って向かいました。(http://www.limousinebus.co.jp/)
6:00発だったのですが、帰国する外国の方がたくさんいらっしゃって、ほぼ満席の状態でした。コンセントがあればゲーム(要するにFGO)とかできたのになあ!と思いつつ、うたた寝したので一瞬で成田に着いていました。涎すごい垂らした気がする。もはや覚えていない。ただ前の外国の女性がタブレットを使って住宅の見取り図?のようなものに凄まじい勢いで書き込みをしてメールを盛んに飛ばしていたのは覚えている。
何語か分かんなかったけれど最後に分かりました。タイ語でした。
8:00くらいに成田に着いちゃったので空港内をぶらぶら。サングラスいいのないかなあ~と探しつつお菓子など買いつつカフェで充電などしつつ。よくケツで潰すのでいつもサングラス難民。
第二ターミナルの出発口って充電スペースないんだなあ~と思ったが帰国したときに、到着階らへんにあるということに気づいた。うっかり。
8:30頃友人と合流、カウンターへ。この手のツアーにつきもののイヤホンガイドを受け取ります。その後チェックインしたので座席は真ん中列の真ん中だったよ~。狭い。
ツアーが至れり尽くせりなので搭乗口でも添乗員さんが声かけてくれるのですが、その時に気づいた。
このツアー、若者がいない。
いやもう20代なんて私と友人だけで、あとは妙齢のご夫婦とおばあさま軍団だけなんですよ!!!!この時点でちょっと嫌な予感はしていたのですが、後々この高齢者率にとってもイライラすることになりました。後述のこと。
飛行機はJAL~久しぶりのJALでの出発ですがやっぱりきめ細かいのう。でも席の前のモニターが映らない人が続出していて、設備の劣化をサービスでカバーしようとしていないかい、などと思いました。あとベつにそこまでケアしてくれなくてもよしなにやるよ……と思ったけれど、高齢のお客さんはいやもうそこまで聞かんでも見れば分かるやん、ということを結構聞いていたので、このレベルのケアが必要なんだなあと思いました。あのサービスは保身もあるのだな。
機内食は至ってふつう。食後のハーゲンダッツを食べながらドラえもんの映画などを見て過ごしました。
フライトは10時間くらい?向こうの14時くらいにモスクワはドモジェドヴォ空港に到着致しました。
ただ関門が一つありました。
それは、入国審査です。1時間くらいはかかりますかね~とかいう話を聞いていたので、ああまあそんなものかな……と思いつつ並びました。
結局、2時間半待ちました。
JALの職員さんに聞いてみたところによると、どうもロシアでは入国・出国管理をなるたけゆっくりやるように指示が入っているらしい……?パスポートチェックする機械がのろいというのもあるようですが。
空港で働く職員さんも美男美女なのですが徹底して英語を喋ってくれないので「これがロシアだぜ!」という感じがしました。
どうにかこうにか入国審査を終えたあと、外から撮った空港。
綺麗な青空にテンション上げつつホテルへ。
ホテルはここ、ミランホテル。(https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g298484-d661896-Reviews-Milan_Hotel-Moscow_Central_Russia.html)
着いたらJALのCAさんをお見かけしたので、安全かつ良い感じのホテルなのだと思います。実際とても綺麗で、ロビーが吹き抜けなのでとても明るくて感じが良かったです。
到着したら結婚パーティが行われていて、綺麗な花嫁さんがシンプルなドレスを着て写真撮影しているところでした。ロシアでは今がフォトシーズンなのか、あちこちで結婚式の写真を撮っている姿に出くわしました。皆とってもきれい!
夕飯はつかないとのことだったので、ホテルのすぐ傍にあるスーパーへ行ってみることに。すぐ傍って言っても徒歩10分くらい普通にかかるんですけれどもね。
お野菜が量り売りだったりして戸惑いながらリンゴとカップめんみたいのを買いました。カップめん。パスタ?なんか美味しかったです!
で。で。ツアーのメンバー構成問題についてちょびっと。
あんまり愚痴を言うのもアレだなあと思うのですが、楽しかったロシアツアーで唯一イライラしまくったところだったので書いときます。
高齢者の方が多いと何がイライラするかと言うと、皆結構自分勝手だからなんですよね。。。列への割り込みとか普通にするし、英語しゃべれないからって日本語で話しかけて通じないことに怒ってるし、フラッシュたくなって言われてるのに「あら~わかんないわ~」ってフラッシュたきまくるし!
ちょっとお高めのツアーなので、変な人はいないだろうと思ったらとんでもない。自由時間が少ないのも仇になりました。何しろすぐ文句を言うわ人を顎で使うわで、若い人=添乗員じゃないんですけれども!という気持ちで日程後半はへろへろでございました。
あとねえ地味にきついのが歩調……。ゆっくりのろのろたくさん歩くのは膝にくる……。
というわけで、自由時間のないツアーの時は、お客さんの構成を事前に確認しておくと心の準備が出来て良いかと思います。年齢層は揃えて欲しいなあという気持ち is とてもある。
しけた話はこれでおしまい!次はモスクワ、クレムリンなどの観光をば。
2017年ロシア旅行記(1) 事前準備と予備知識編
2017年7月21日から27日まで、ロシアはモスクワ・
いつもは飛行機+
ロシア。それは大陸。それはラスプーチンとアナスタシア、チェブラーシカにユーリ!、ボルシチにクワス、マトリョーシカにドストエフスキーの国……。
というイメージくらいしか正直なところなかったので私の中ではまあエルミタージュ美術館に行ければいいかなあくらいの期
だってなんといってもロシアの人たちは優しいのです。愛想笑いとかしないけれど、困っているとさらーっと助けてくれるし、英語喋れる若い人は一所懸命喋ろうとしてくれるし、だめなものはだめ!って言ってくれる。親切。
そりゃあまあ、うわって感じの酔っ払いもいるし、おいおい兄ちゃんクラクション激しすぎるだろ、みたいな人もいますし、列?なにそれ?みたいな人もいますが、それはどこでも一緒だしね。
酷暑日本を離れ、
【事前準備/持って行ったもの】
申込/ビザ
旅行自体の申込は大体一か月くらい前に。
あ、あとCプラグは必須だよ。
ガイドブック
えるしっているかロシアのガイドブックにことりっぷはない。
ひとえにその軽さから愛用していることりっぷ、
事前に盛り上がる為の小道具+
現地通貨
ルーブルです。大体1ルーブル=2円くらいで換算しておけばよろしいでしょう。
ツアーなので成田で両替しろってうるさかったので5000円だけ両替しましたが、レートがクソみたいに高くてぐぬぬってなりました。普通にカードばりばり使えるしキャッシュ使うとこなんてほぼほぼなかったっすよ。自販機でさえもカード使えるし。
というわけでお守り代わりに現金持っときたい人以外は、現地で両替するのがよいかと思います。その辺にATMあるのでね。
服装
こいつがですね一番の曲者だった。
というのも、モスクワは最高気温25度くらい、
私自身が暑がりということもあって、用意したのは以下通り。
・ノースリーブx2
・半袖x1
・長袖シャツx2
・ちょっと厚手のパーカー
・カーディガン
・ユニクロのぺらぺらの防水ウインドブレーカー
曇天のモスクワは、ノースリーブにカーディガンで余裕でした。
けれど雨のサンクトペテルブルクは……!
ガイドさん曰く、ロシアの夏はもっと暑いんですけどね~
あと夏のロシアはぱらぱらっと雨が降ることが多かったので、
治安
これは正直あんまり参考になんないかもです。ツアーで行ったので。
一応白夜のシーズンに行ったので夜真っ暗な道を歩くってことはなかったですが、さすがに夜10時近くになると酔っ払いが多発します。ホテルの傍でもふつーにいます。
あと夏は観光客でエルミタージュ宮殿も美術館もごった返すので、スリに注意する必要はあります。大体他の国とおんなじだね。
お酒
10時以降はスーパーでお酒類を売ってくれません。ホテルでは買えるのかな。
いずれにせよ酒盛りの調達は10時までに済ませましょう。ビールはでっかくて美味しいです。まあきっとウォッカの方がメジャー、というか美味しいんだろうけれど、ロシアのビールもそこそこに美味しかったよ。
参考書たち
ロシアの事前勉強はこのように。
1) 「サンクト・ペテルブルグ―よみがえった幻想都市」
-行先がサンクトペテルブルクことピーテルだったので、歴史のざっくりとしたお勉強のために。サンクトペテルブルクは沼地に作られた人工都市です。意外と運河。エカテリーナ二世の治世のさらっとしたおさらいにもなりますね。
2) 「女帝エカテリーナ」
-歴史漫画といったらこの人でしょう!ということで、池田理代子の女帝エカテリーナ。エルミタージュという言葉を初めて知ったのはこの漫画からで、そのスケールにどきどきしたのを覚えています。漫画で読むサンクトペテルブルク史。
3) 「プーチンの世界」
-私はプーチンさんのビジュアルが結構好きなんですけれども、プラグマティックな考え方も結構好きで、ロシアと言う国に憧れを抱く一因にもなってました。そんな彼の思考、指向性を探る本。ちょっと硬めな本ですが結構面白いよ。
4)「 ぬくもり雑貨いっぱいのロシアへ」
-ロシア雑貨の可愛さたるや!手作り感というか、素朴な感じがとてもいいんです。日本育ちのセンスだと、な、なんなのそれは!と思うデザインに出会うことも多いんですが、それと同じくらいクールでパンチのきいたデザインに出会うこともあります。しびれます。アヴァンギャルドです。
次からは日本出発~モスクワ着までを書こうと思います。がんばります。
プライドか復讐か/「シューメーカーの足音」
モームの「月と六ペンス」が、芸術の世界に生きる者と現実世界に生きる者の対比であるように、この本における斎藤さんと智哉くんも、芸術と現実の対比であるのかなあと思った。
どちらが幸せとかそういう話ではなく、ただ靴に対する思い入れが違うのかなあと。
そういうのってあるよね。
作者が描写する靴がなまめかしくて、好きです。
私は裸足族なので、恐らく一生理解することのない感覚なのでしょうけれど。
話全体としては面白かったけど、帯やあらすじから受ける印象とは
違う方向へストーリーが展開していった感じです。
あらすじをば。
主人公は、靴職人の斎藤さんと智哉くんという二人の日本男児です。
斎藤さんはお店を大きくするために、イギリスのなんか偉い人たちに取り入って、一所懸命異国の地でがんばるわけです。
お手製の靴を工業ラインに乗せる為に工場を作るのだが、その工場を作る為にせっかく買ったアッパークラスの象徴たる車も売ってしまう。
涙ぐましい。
そもそも一心不乱に靴の木型を削って自分の血だらけにしてしまうあたり、
靴に対する思い入れがもんのすごいわけです。
野心と技術でここまでのし上がってきた、一見いけ好かない奴だけれど一所懸命な男なわけです。
対する智哉くんは、日本で靴職人として頑張っているわけだけれども、
斎藤さんほどがむしゃらに、血みどろになってやっているわけではありません。
お友達の英国人、ショーンと小粋なジョークなど飛ばしつつ、なんかこう、楽しそうなわけ。あんたなんかのんきすぎじゃない?という。そのせいか人格の描写も、斎藤さんに比べて薄味な感じです。ふわふわしよる。
でもふわふわな智哉くんは、復讐の為に斎藤さんのことを狙っていたのです。
外堀からじわじわと斎藤さんを追いつめていき、しかし斎藤さんも黙ってやられるようなタマではなく、二人の靴職人の過去の因縁がぶつかりあったりなどするわけです。
ちょっと智哉くんの策が上手く行きすぎていて、おやおや?など思ったりもしますし
どんでん返しってなんだろう。ミステリーとは。的な疑問もあります。
けれどなんとなく、ああ私は斎藤さんの方が好きであるな、と思わせるラストシーンでした。(そして多分これは、作者の人も同じなのでは?と思う)
読んでいると靴に詳しくなれるかも。