私には本がある

仕事が上手くいかなくても、人間関係に行き詰っても、私には本がある

新大学生と新社会人に贈る「ハヤカワセール・これを買っとけば間違いなし」な9作

ねえ聞いて! 4/13までハヤカワの1000点もの電子書籍が50%オフになるセールをやっているらしい!

 

来月から大学生になるきみ! そうきみだ!

「SF? ああ、ブラッドベリもいいけど、今はケン・リュウにはまってるかな……」とか清楚めの文学少女にかっこつけたいなら、今がチャンス! どうせ暇だし読み漁れ!

あと自分で言っといてなんだが文学少女は別に清楚ではない。耳年増だからね。

 

来月から社会人になるきみにもおすすめだ! SFやノンフィクションはガンにはきかないがそのうちきくようになる。つまり仕事に直接役立つわけじゃないけれど、仕事まみれで疲れて嫌んなったときにじわりじわりと効いてくるぞ! 現実の厳しさを乗り越えるために読みこなせ!

 

というわけでまずはSFでセールになってる作品の中からおすすめを紹介しておくよ!

 

 

 

華氏451度〔新訳版〕

華氏451度〔新訳版〕

 

 

まずはブラッドベリから有名どころを。

人々が娯楽に夢中になる一方で、本を読むことや所持することが禁止されている世界のおはなし。

焚書、という言葉に中二病的トキメキを感じたならば、そのトキメキが微かな違和感と恐怖に塗りつぶされるのを実感するとよいでしょう。

 

 

MOUSE マウス (ハヤカワ文庫JA)

MOUSE マウス (ハヤカワ文庫JA)

 

ネバーランドと呼ばれる、子どもたちだけが立ち入ることを許されたアッパーな島でのあれこれ。言葉を用いて戦う彼らの、ラノベっぽくもありながらSF度強めの戦いに酔いしれるとよいでしょう。

牧野修ってなぜかホラー作家のイメージなんですけれどSFもえげつのうて良い。

 

 

〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)

〔少女庭国〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

『ドアの開けられた部屋の数をnとすし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ』

という極小の設定から、あれよあれよと言う間に開陳されてゆく世界観のスケールが大変魅力的。良い意味で現実と乖離してゆく喜びを味わうとよいでしょう。

百合か? 百合ではないかも。でも片鱗はある。恋とはつまり執着心ですので。

 

 

そいねドリーマー (早川書房)

そいねドリーマー (早川書房)

 

 

百合と言えば、百合SFの代名詞である「裏世界ピクニック」がありますね。これもセールだけど個人的には「そいねドリーマー」を推したい。

なぜならば、やわらかお布団の上でレムレムする少女たち、の図がたまらなくかわいくて健気でそれでいて、ほんの僅か官能的だからです。

沙耶とひつじの、無意識下でも互いを求める姿に悶絶するとよいでしょう。ラストシーンとかめちゃいい。そこだけ映画化してほしい。いやもちろん全部映画化してくれていいんだけれどもほら「パプリカ」という先駆者があるからさあ

 

 

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

百合の次はバディものだ!

ロスに住む冷静沈着な黒人青年が主人公。マフィアめいた連中を牽制しながらも、結局アツい展開になるのはもはやこの手の小説のお約束みたいなもんで、ちょっとしたなろう小説と言っても良いかもしれない。

黒人特有のテンポのよい会話と、映画のようにスピード感たっぷりに展開してゆくストーリーにのめりこむとよいでしょう。

 

 

お次はノンフィクション部門。ハヤカワはノンフィクション部門もたいへん充実しているのだ。

 

 

スマホいじってると平気で二時間経ってるとかありますよね。別に急ぎの用事もないのに友達といるときでもスマホ触っちゃうとか。

人間って、いくらSNS上で色んな人と交流しても満たされない気持ちがあるらしい。対面で会うに越したことはないってことらしいんですが、そう考えるとTwitterをチェックする手も少しは……いやちょっとくらいは……止まるかも?

この本を読むうちに、そう言えば最近、一人でじっくりと考え事をしなくなったなあということに気づくとよいでしょう。気づいたらこっちのもんで、あとは徐々に実際の交流を深めていく努力をするべし(と、自分に言い聞かせる)

 

 

 

結構ハラハラする!

お金を出してCDを買って、というかたちで手に入れていた音楽がどうしてタダになっていったのか? という話。

mp3という技術の発展、インターネットの普及、音楽シーンの変遷(というとエセ業界人みたいだが)、流行りを作り出す音楽市場の重鎮……といった要素が絡みあい、利害を争い、まるでスパイ小説を読んでいるような感覚に襲われます。映画化を楽しみに待つとよいでしょう。

 

 

 

文庫じゃなくてごめんだけど、紙だと分厚い本がこの価格で読めるのはお値打ちなので……!

「生物とかよくわかんないし……」というあなたでも、読んでゆくうちに、動物の体がいかに精巧に、けれどあそびを持って設計されていることに気づき、その面白さにのめりこむでしょう。生きてる! って感じがするよ。

ただ一方で「ゲノム編集」「新優生学」といった、意思を持って生物を作り出す未来も示唆されていて、自然体ならば「まあ仕方ないよね」と許される余地がなくなっちゃうのかも……と、ちょっと薄ら寒く感じる場面もあったりなどして、誠に面白いです。

どうか最後まで通読して「親密なる人類史」という副題の意味を噛みしめるとよいでしょう。

 

 

 

これはがんを通じて医療の歴史を振り返る話で、一度は有効かと思われた方法が実はそうじゃなかった! みたいな展開もあったりして、進歩はまっすぐ右肩上がりのものではないんだなと思い知らされます。

連綿と続く医者たちの苦闘が、今の医療水準へと人を到達させたのだな、という一方で、がんとの戦いのもう一人の主人公は「患者」であることに気づきます。それは、著者の受け持ちの患者が文中登場させることで見えてくるものです。そこに著者の誠実さを読み取るとよいでしょう。

 

あとおまけ、これはセールではないしKindleでもないけれど、同著者の本でオススメなので三冊一緒に読んでみると濃厚な体験ができるでしょう。

 

 

 

 

 

三体とかグイン・サーガシリーズとか夏への扉とかタイタンの妖女とか、他にも面白いSFが50パーオフになっているので、ぜひぜひこの機会に読んで脳みその体力をつけましょう!

私もまだ読んでない本たくさんあるので、ばりばり買ってばりばり読んでまたオススメあったら教えます。

 

 

 

弾丸奈良日帰り旅


コロナのアレコレで在宅勤務となり、イライラもやもやが溜まっていたので、土曜日に千葉の鋸山に出かけることにした。

 

が。土曜日の朝六時半に起きて見てみると、千葉の予報は雨のち曇り。

天気に気分を左右されがちなので、やはり晴れてる所がいいなあ、と前から行きたかった奈良に急遽行き先を変更。

新幹線代かかるけど、もうね、遠出して動きたい欲がすごかったんです……。(懺悔

 

東京駅に向かう電車の中で新幹線チケットを予約。「スマートEX」の発見場所が八重洲側と知り、はあ? となりながらもえっちらおっちら東京駅にて発券〜ICカードとちゃんとリンクさせねばだめだねこりゃ

 

ビール♥と朝ごはんを買って乗り込む。空いてる空いてる。皆マスクしてる。おじさんがたまに嫌な感じの咳を連発する。

東京駅出た辺りでは小雨が降っていたのだが、西に近づくにつれ晴れてきて己の勝利に確信を持ち始める。普通に千葉も晴れていたぽいけれど、いいのだ。

新幹線のお供は高田大介「まほり」。大食らいの飯山さんがかわいい。

 

まほり

まほり

  • 作者:高田 大介
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: 単行本
 

 

11時頃京都に着く。

京都から奈良は近鉄特急で35分。11時半くらいのチケットを窓口で買い、コーヒーと阿闍梨餅を買い込んで特急社内でもぐもぐした。阿闍梨餅だいすき。

住宅街を通り抜けるとき、今にも崩れ落ちそうなボロ屋に梅の花が綺麗に咲いていて、うおおと思う。夢みたいな。諸行無常みたいな。奈良は梅の木やら木瓜やらが多くて大変癒やされました。まあ咲いてるから目立っただけだと思うんだけど、桜の頃はまた格別だろうなと思う。

 

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12時に奈良に着く。快晴。

お腹は空いてなかったので春日大社にそのまま向かう。ずんずん歩く。

興福寺が見えたので立ち寄る。鹿を見る。なんかここやけに外国人観光客が多かったな?

 

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キリッ



 

春日大社の参道をもりもり歩く。鹿の糞をダブルステップで避けた。なんか歩き方が良くなかったのか、翌日膝裏の筋肉痛がやばかった。

でも色んな社を巡っていると森林浴ではちゃめちゃに癒やされた。これこれ! って感じ。たまに鹿がいるのも動物好きなので嬉しかった。鹿、目が笑ってなくて、神様の遣いと言われたのもなんとなく分かる。意思疎通できなさそう。


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歩きまくり、一度お昼を食べに駅まで戻ることにした。

途中で志賀直哉旧邸があったので行ってみる。350円の入場料の、50円は何でだろうなと考える。同人誌だったら400円とかにしてるよなあ。

 

志賀直哉が自分でデザインしたらしいお家は爽やかな風が吹き抜けている。

お庭もこぢんまりしつつ、静かで柔らかくてなんとも言えず贅沢。志賀直哉ってほんとに白樺派だよな〜と思う。いいおうち。


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さすがに歩き疲れたので駅前でビールとお肉をたしなむ。ビールはふつう。お肉もふつう。

 

さて次は、というところでマシュマロで東大寺の情報をもらった。

行きたかった依水園の近くなので行ってみる。まずは依水園〜。

 


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よいお庭。お花の頃はより綺麗だろうけれど、草木の頃も味わいがある。

 

 

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木瓜だいすき。棘がすき。生けると刺さるが。



 



 

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茶室からお庭見えるの最高だね




 

この辺でちょっとへろへろになりながら、東大寺。さすがに人が多いね。

春日大社でお参りをしたので、中には入らず外をぐるりと。正倉院見るの忘れたということに今気づきました。シットだぜ。

 

 

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鐘楼に至るまでの東側の階段は、転んだら猫になるといわれているらしい。猫段。ドキドキ。

 

 

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猫にはならなかったので階段を登りきったあと写真を取ることができました。

 

なんか上まで行ってみたら景色がよかった。お坊さんたちがぞろぞろと登ってきたので、祈祷の時間だったのでしょう。

お線香のにおい。

 


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この時点で四時半とか。

奈良県庁の屋上も行ってみようかと思いましたが、コロナのため閉鎖。そんならそろそろ帰るかね。運動不足なのでもう疲れた。

 

奈良駅までえっちらおっちら帰り、特急券を買う。待ち時間のあいだに新幹線のチケットもぽちぽちと。

近鉄特急内では爆睡してもうた。普段どんだけ運動してないのか……。

 

京都でコーヒーと柿の葉寿司を買って帰京。(という言葉が果たして正しいのか)

よい一日でありました。

 

 

 

夢の話と読んだ本

他人の夢の話ほど面白くねーもんはないが、いやまあ聞いてってくれよ。

 

要するに右腕が切り落とされる(それは私のミスで切れた)話だったのだが、その前提条件がすごくて。

まず7日間のうちに、世界を光線が襲ってきて、その後に世界が滅びるという設定だったんだ。その光線は例えるならバイオハザードの一作目に出てくる、体がすぱっと切れちゃうやつで、それに巻き込まれて腕が千切れるんだけれど。

でもって8日目にね、人間同士で生き延びるための戦いをすることが許されていて、光線はその人間を間引くためのものだったのです。実際あちこちに金太郎飴みたく切られた死体がおもちゃみたいに転がってた。なんならモザイクかかってた。腕が切られた痛みはなく、やっちまった、という感情だけがあった。

 

腕がなくなったからあとの6日間と、最後の日が不利になるなって冷静に考えている自分がいて、夢の中では結局8日目は来なかったのだけれど、静かに終末までの勘定をしている自分がいて、夢の中まで冷静でなくてもよいのになあ、と思いました。

あと、鏡を覗いてみても右腕の辺りがぼやけていて、そこは夢でも再現できなかったのだなあと少し残念に思う。

なお、腕が切り落とされる夢は凶兆らしい。アンラッキーは間に合ってる。

 

 

まあ、夢の話だけじゃ何なんで面白かった本とか書くね。

 

【エッセイ】

原田マハ旅行記。時折入る絵に時代を感じる。こういうしょうもない旅日記って読んでるとすごく面白いのだが、男性は書かないのかな?若林正恭キューバ日記とか読んでいるとなんかこう、緩衝材がないというか、しょうもない話がなくて読んでいて楽しいんだけれどちょっとひりっとする。

その点ひとりっぷさんや原田マハのように、女性のみでがんがん色んなところへ行く女性の日記を読んでいるとすごくリラックスする。しょうもない失敗もしょうもない買い物も全部愛おしい。

 

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
 

 

 

フーテンのマハ (集英社文庫 は 44-3)

フーテンのマハ (集英社文庫 は 44-3)

 

 

今日も世界のどこかでひとりっぷ (集英社女性誌eBOOKS)

今日も世界のどこかでひとりっぷ (集英社女性誌eBOOKS)

 

 

 

【ビジネス】

ビジネス書ならこの辺。さすがに監訳を橘玲が勤めただけのことはあり、読み応えあり。

これタイトルでなんか勘違いされそうなのだが、原題は「BARKING UP THE WRONG TREE」ということで、間違った木に吠える、つまり見当違いの、成功しない努力をしていないか?という問いかけなので、原題のがわかりよいね。

良い人は成功しないのか?とかやっぱバリバリ仕事しないとだめなの?と、スキあらば怠けたい我らの心をくすぐる書き方になっています。

読んだ感じ、比較的成功しやすいのは「裏切らない善人、ただしやられたらきっちり報復するだけの胆力を持つ人」って感じがした。詳しくは読んでみて。結構するっと読めるよ。

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

 

 

読んだ本をどう記録しよう?- 読書の記録をつけるコツ

 

読書日記をつけるといいことがあるよ


読書の秋、夜更かしにはちょうどよい涼しい秋。いっぱい読んだ本をこのままにしておくのも何だかもったいない……などなど考えている方もいるのではないでしょうか。
読書が好きな人もそうでない人も、読んだ本の記録をつけておくと面白いのでおすすめです。
 
メリットは以下。

・本から得た学びを定着させやすい
・その日の気分とかも併せて書くと、ちょっとしたライフログになる
・「これだけ読んだんだ」という達成感に繋がる
・なんか知らんけど読書家っぽい

 

私は就活の時出版業界も受けていて、大学生の間に千冊本を読みましたというのを自己アピールにしていましたが(今となって思えばそれって全く自己アピールではないのですが)その数字の根拠として読書ノートを見せると、おじさま達がえらく感心してくれたのを覚えています。
ま、その会社は落っこちたんですけど。

 

どうやって記録をつけるか


最近は手帳やノートに写しておく以外にも、読書アプリとかがあって気軽にログをつけられますね。私はノートに手書き派です。自分の字はクソ汚くて読めたもんじゃないですが、余白に色々書いておけるのが楽しい。単語の意味とか、なんかかっこいいカタカナ言葉とか「つまんねー」という落書き的感想とか。

 

ただそれは本をどういうツールとして使うかにもよるので、本を通じて人とコミュニケーションしたいという方は、読書アプリやブログに記録を残すと良いです。ノートや手帳に書いちゃうと、自分から見せない限りリアクションは永遠にないからね。反応あったらトム・リドルかよってなりますからね。怖いね。

 

どっちでもいいやという方は以下の観点から考えると良いかと思います。


・記録の残しやすさ
 →本を読み終わって、はふう、となった状態でアクセスしやすい媒体
・記録の読み返しやすさ
 →金曜日の夜とかにコーヒーを飲みながら、ほうほう、と読み返しやすい媒体

 

読書記録はまず書かないことには始まらないですし、読み返さないことには定着しないので、上記の観点から続けやすそうな媒体を選ぶと良いです。

 

アプリを使う場合


個々の機能はぐぐれば出てくるので、ご自分のスタイルに合ったやつを選んでみて下さい。レコメンド機能とか私にとってはクソ邪魔なんですけれど、友人は「自分の好みに応じて面白いのを勧めてくれるからありがたい」と言ってたりもしますし。

 

おすすめは「読書メーター

読んだ本を記録して、新しい本に出会おう - 読書メーター

読んだ本の冊数をぱっとグラフで見ることができますし、本のSNSっぽく使うことができます。バーコード読み取りで本を登録できるのも、記録をつけるハードルが下がって良いですね!
新刊発売日とかも通知してくれるみたいです。使ったことないけど。
あとこれ多分アプリよりはブラウザの方が使いやすいです。見やすい。

 

ブクログ」も有名です。

ブクログ Webやアプリで本棚管理できる/読書好きのためのブックレビューコミュニティ

あの読みたい本、積読本、今読んでる本、みたいに分けるの面倒じゃない?。読んだことある本、読んだことない本、この二つの分類で十分間に合うタイプの人にはちょっとごちゃついてるかも知れないです。
色々分類して登録しておきたい人にはおすすめアプリ。

 

あと実は「インスタ」も便利です。

Instagram

本の写真とって簡単な感想と一緒にあげればそれだけでもう記録ができちゃいますし、表紙の絵や字体等で読んだ内容や読んだ時のシチュエーションをすっと思い出すことができる。タグを使えば表現の幅も広がるし、同じ作者や同じジャンルが好きな人と繋がることができます。
私は積読を定期的にインスタに上げて自分を戒めています。戒め……きれているかどうかは定かではないですが……。

 

 ノートに書く場合


ノートに書く場合は固めの表紙で長持ちしそうなものを選ぶとテンションが上がって良いです。ただ最初のうちは手帳の横っちょに「読んだ本のタイトル」「作者」「読んだ日付」「感想」を三行くらいで書いておくくらいで良いと思います。何事も最初から意気込むと三日坊主になりやすいからね!


クローズドな媒体だと字数制限がないので、自分の感想を書く以外にも「この筆者の主張の一番大事なところ」とか「自分が一番驚いた/感動した/疑問を抱いた」箇所なんかを書いておくと、読み返した時に為になるのじゃないかなと思います。凄く良い文章だと思ったら、抜粋して書き写しちゃったりなんかして。座右の銘になったりなどして。
デメリットは、時系列になりやすいので、検索性が低いところ。私などは物忘れがひどいので一度読んだ本をもう一度読んだりしていることもあります。

一粒で二度おいしい。

 

PCに残す場合


クローズドな環境で残しておきたい、でも手書きは嫌だという方は、パソコンのメモ帳やword、evernoteにポチポチ打ちましょう。

ブログの非公開機能を使ってログを残すのもアリ。
PCでログを残すメリットは、色んな情報へアクセスしやすくしておけるというところだと思ってます。例えば信頼している書評家の書評へのURL貼っとくとか。作者のTwitterとか。ノンフィクションなら情報のソースとか。
あと、バックアップとりやすいことと、検索性が高いこともPCのメリットですね!

 

書いたらちゃんと読み返そう


で、感想を書いたらちゃんと読み返すのも大事。
その月の終わりにノートやアプリを眺めて「今月はxx冊読んだな」「この本は面白かったし、こういうところが勉強になったな」「次は同じ作者のこの本を読んでみようか」「この文章はやっぱ今読み返しても深い言葉だな」とか考えるといいと思います。
余裕があればもっかい本を読んでみるのもあり。一回目と二回目じゃ違う感想になるかもしれないから。哲学書とか歴史本は二回くらい読んで初めて内容が腑に落ちるというか、自分のものになる気がします。気がするだけ。

 

 おわりに~私の読書ノート~


記録をつけると自分の成長の証が分かるので、読書の秋の今こそ始めてみてはいかがでしょう。

大人になると、自分が成長している感覚をあんまり味わえないものです。前に進んでいるのかいないのか分からなくなったり、むしろ退化してるんじゃないかと頭を抱えたり。

そんな時に自分の読書記録を見れば、「少なくとも自分はこれだけの本を読んだ」という自信につながり、何かの助けになるかもしれません。
私自身も昔は読めなかった岩波文庫の「モンテ・クリスト伯」を、大人になった今ではすいすいと読めるなあ、なんて成長を感じられています。まあ、FGO巌窟王エドモン・ダンテスが推しだからというのもあるんですが。っていうかそれが九割占めてるんですが。

 

 

ちなみに私の読書ノートはこれです。

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高校時代から9冊め



 

余白に分からなかった単語とか、印象に残った単語などを書けるのがノートの醍醐味。

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感想「amazon 世界最先端、最高の戦略がわかるー成毛眞」/ amazonはヤンデレだ

アマゾンってヤンデレに似ているな、というのが一番の感想。

 

ヤンデレとは。

ヤンデレ - Wikipedia

キャラクターの形容語の1つ。「病んでる」と「デレ」の合成語であり、広義には、精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラクターに愛情を表現する様子を指す。その一方、狭義では好意を持ったキャラクター(「デレ」)が、その好意が強すぎるあまり、精神的に病んだ状態になることを指す。

 

私が思い出すのは未来日記由乃*1とか、FGO清姫*2とか。ヤンデレとまではいかずとも、一途以上の熱量を持っているジョジョ4部の由花子さんあたりも思い浮かぶ。

彼女たちは皆眉目秀麗であり、優秀な頭脳と卓越した家事能力、さらには戦闘能力を持っている。そしてその全ての力を惜しげもなく主人公の為に捧げている。

全ては主人公を狂気的なまでに愛しているから。

 

さてそれがどうして、ぽちっと押したらすぐに物を届けてくれて面白いコンテンツも安く観られるアマゾンと重なるのだろうか。

それはアマゾンが「全ては顧客の為に」という金科玉条によって、小売りに留まらず物流・金融・テクノロジーの分野に触手を広げ、市場を掌握し競合他社を淘汰することで、私たちの生活に喰い込みつつあるからだ。私はアマゾンで物を買わないよという人も、その通販サイトがアマゾンの販路を使用している会社の運営しているものであれば、その「アマゾン不関与主義」は成立しなくなる。私たちはアマゾンの恩恵を被らずに生活をすることは難しくなりつつあるのだ。

それは「主人公の為に」と家事をまめまめしくやり、ライバルをその卓越した戦闘能力で淘汰し(ディープなヤンデレ作品では、ヤンデレが主人公に近寄る女の子に怪我をさせたり、殺してしまうのはよくある展開である)主人公の生活の全てを掌握し、ついには彼女無しでは生きられないほど主人公を骨抜きにしてしまう、ヤンデレの姿と重なりはしないだろうか。

 

アマゾンの凄いところは、あくまでも小売りに足場を置きながら、物流や金融・テクノロジーといった急所を確実に押さえているところだろう。

例えば物流。アマゾンは自社で航空機を持っている上に、4000台ものトラクターを所有しているという。(日本のヤマトは大体3800台くらい所持してる)しかもそれだけじゃない。自社の膨大な販売データによって「顧客がそれを買う前にもう倉庫に運ぶ」ことさえやってのけているのだそうだ。

それってもう「買う」んじゃなくて「買わされてる」って感じがしないだろうか。真夏の夜にふとガリガリ君が食べたい……と思った瞬間、主人公の買い物のレシートを全て読み込んだヤンデレからガリガリ君コーラ味を差し出され「ソーダよりもこっちの気分……だよね?」と言われる感じ。ヤンデレに先読みされまくって自分の欲しいものが何なのか分からなくなる主人公の気持ちである。

 

まあ別に欲しいものが素早く出てくるのは悪い気はしない。

そう思ってガリガリ君コーラ味を齧っていると、ヤンデレはどんどん事を進めていってしまう。アマゾンがどんどんテクノロジーを進化させてゆくのと同じように。

アマゾンのテクノロジーの凄さはAmazon Goというレジのない店舗にも見られる。顧客は店舗で好きな物を手に取って持って帰るだけで良い。支払いはアマゾンのアカウントで後から行うからだ。それを行うためには、何を籠に入れたか判断する高性能なカメラや音声認識技術も必要になる。

これにより万引きによる利益のロスがなくなるとか、そういうメリットもあると言えばある。しかしアマゾンの目的は「テクノロジーによって新しい仕組みを作ること」の方が大きい。それだって全部「顧客のため」なのだ。

AIもドローンもアレクサも、顧客に使ってもらい、データを取り、また進化させたテクノロジーを発表し、顧客に資するようにするためのもの。そうして得た圧倒的な技術力、資金力でもって、アマゾンはまた別の市場を淘汰しに向かうのだ。

 

さぞやアマゾンは小売りで利益を上げているのだろうな、と思うだろう。私は思った。

けれど実はアマゾンの儲けはAWS-アマゾンウェブサービスと呼ばれるクラウドサービスからが大半であることを知っていただろうか?

2017年のアマゾン全体の営業利益は41億ドルほど。それに対してAWSの営業利益は43億ドル―あれ計算が合わない。そう、さぞやお儲かり遊ばしてるんでしょうねと考えるネット通販事業は30億ドルほどの赤字を叩き出しており、AWSはそれをカバーしているのである。

たぶんこれは業界の人にとっては常識なのだろうけれど、クラウドのクの字にも親しんでいない情弱の身にはとても驚きであった。でもアマゾンのクラウドってなんかジェネリッククラウドっていうか、安全性とかどうなの……?と思いきや、あのCISもIBMから乗り換えたほどなので、信頼性はお墨付きである。

 

何と言うか、今まで自分のことを好きだ好きだと言ってきたヤンデレの別の側面を見たような気持ちになる。自分の生活の土台を握られているぞっとしない気持ちと、でもこの便利さには抗えないという怠惰な気持ち―。

 

アマゾンは色んなサービスを立ち上げている。同じくらい撤退もしている。アマゾンがスマートフォン事業に参入していたなんて知らなかったし*3、参入した翌年に撤退しているなんて知らなかった。やってみて、ノウハウを得てから撤退するものもあれば、次の投資のヒントにすることもある。これらは全て膨大な資金力があるからできることなのだ。

赤字に耐えうるこの資金力によって、競合他社を淘汰し、市場を掌握してしまうのもまたアマゾンの特徴である。

アマゾンが生活に喰い込んでくる。それは別に悪いことではない。ただアマゾンが安く早く物を提供している背後には、沢山の倒産した会社があるということだけだ。

技術と資金の両方を兼ね備えたアマゾンは、これからも広がり続けるだろうと筆者の成毛眞は言う。その全貌を把握するために、今この本を書いたのだとも。さすがに知性ある方だけあって、版図を広げるアマゾンをローマ帝国に例えておられます。

 

私はアマゾンをヤンデレに例えた。けれどそれはアマゾンが怖いからというわけではない。

ヤンデレものにお詳しい諸兄諸君らはご存知だろうが―ヤンデレにはメリバものが多い。

メリバ- 物語のエンディング形式の一つで、登場人物の視点によってハッピーエンドであるかバッドエンドであるかの解釈が分かれるもののこと。例えば一部の登場人物にとっては幸福でも、その他の人物が不幸になっているまたはその逆がメリーバッドエンドである。

アマゾンの台頭は、他の競合他社にとっては確かにバッドエンドであろう。

しかしぽちっとボタンを押せばすぐに欲しいものを安く届けてくれること。自分のニーズにあったものを、明確に言語化しなくても差し出してくれるテクノロジーを生み出してくれること。安心・安全なネットワークを構築してくれること―。

それは私たち消費者=主人公にとっては、ハッピーエンドと言えることなのかもしれない。

 

なんて、もはや善悪を判断する段階にないのだろうけれど。 

 

*1:かわいい。ユーピテルの妻にして嫉妬深い婚姻の女神 ユーノーが名前の由来。尚、主人公は雪輝(ゆきてる)という

*2:ベッドの下から主人公を見守る系女子。「これより逃げた大嘘つきを退治します!」

*3:2014年

#鞄の中身 / 本オタもやってみた

会社の経費削減で机が狭くなるそうだよ。なんてこったい。
というわけででかい鞄に本3冊、みたいな暮らしから少しばかりシフトチェンジしました。ついでにこの記事に触発されて大好きな鞄の中身公開をやってみようかと!
www.oukakreuz.com
なお当方のプロフィールはアラサー事務職・重度の本オタ(月に3万くらい本や漫画に使っている)です。

●全貌
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ネックになってくるのはどうしても本の持ち歩きなのですが、そこはもう割り切るしかない。本は一冊しか入らない。あとはスマホ(Xperia)のKindleでノンフィクションとかを読んでいます。でも試してみたけど文庫二冊くらいなら入りそうだから、仕事後に図書館に寄ることも不可能ではなさそう。(ヒント:サブバッグ)
実際問題、通勤だけで本を二冊も読むのか、と言ったらノーなんですけれど、本オタとしては未読の本は一冊、余裕あれば二冊は確保しておきたいものでして…。なので本一冊というのはちょっぴり心もとなくもあります。荷物が重くなる原因。
Kindle買ったらいいじゃん、と言われますが、スマホと音楽聞くiPhoneに加えてもう一つ充電が必要なものを持つのが億劫なのと、図書館利用も結構あるので、あんまり登場頻度が高くないんですよね。スマホKindleアプリで漫画とか新書を読むのでじゅうぶん。となると、Kindleはたぶん貰わないと使わないだろうなあと思います。
なお、カバーはつけない派!

●鞄
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ROBERTA PIERIのトートです。ナイロンだからべらぼうに軽いとか言うわけではなく、持ち手の重みを感じる。底がしっかりしててグッド。

●財布類
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>お財布はトリーバーチ。最近の流行りは圧倒的小さい財布であることは理解していますが、図書館カード5枚持ちには小さいお財布はちと不便。あとお札は折らずに持ちたいので長財布です。
>定期入れはラルフ・ローレンだったかな?貰い物です。
>ロンドンでポンド処理のために買ったポーチ。お守り入れ用です!
アイスランドで買ったバゲージタグ。ちょっと立体的なのがかわいいです。社食で使うプリペイドカードが入っています。社員証は会社に忘れてきたのでないですが首から下げるやつです。

●ポーチ
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ZARAのやつ。に、オペラのリップ二本とDiorのマキシマイザーを入れています。折りたたみの鏡は香港のお土産で頂いたもの(´∀`*)
これからの季節はここにハンドクリームが入るのですが、指輪の取り外しが面倒でちょっと困ってます。ハンドクリームは適当に、テラクオーレとかお土産で頂いたやつを塗る。

あとまたしても会社に忘れているんですけれど、ジョーマローンの香水も持ち歩いてます。夏はバジルとかでしたが、秋めいて来たのでピオニーのやつを。

女性の鞄ってたまに「えっそれ口紅と鏡しか入らなくない?」的な小ささの鞄があったりして、そしておしゃれな女性はそれをかっこよく持ちこなしているわけですが、本読みには無理です。文字がない状態に耐えられないし。
「あんまり荷物は大きくしたくない、しかし本は持ち歩きたい」という葛藤の果てにこの鞄を選びましたが、なかなか良いサイズ感なのでおすすめです。

2017年ロシア旅行記(6) エルミタージュはもはや魔都~ネヴァ川クルーズ

さてさて五日目。
六時くらいに起きました。これが時差ボケ…ってやつね……!
今日も曇り、というかほとんど雨でした。

午前中は銅像を見たり、血の上の丘教会、聖イサク教会等を見たりしました。

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曇天な~

血の上の丘教会はモザイク画がめちゃくちゃ綺麗で執拗で見ていて楽しかったです。
細かく細かく模様を入れられるのがすごい。体力と正確さとこだわりがないと出来ない仕事だなあと思いました。少なくとも私にはむりだ…。

 

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聖イサク教会は何と言っても石造りなのがしゅごい。フィンランド辺りの石を切って
ここまで運ばせたと言うのですからなんともはや!

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広すぎて、飾られている絵も本当はモザイク画なのだけれど、すごく遠くから見ると
普通の絵みたいに見えるんだな~と実感しました。何でモザイク画なんだろう。剥落しにくくていいのかしら。

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お昼は観光地慣れしているレストランでボルシチなど。

そして!そして午後はついに!絶対に行きたかったエルミタージュ美術館です。

 

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引き続き曇天、しかし…!


始めに別館で印象派の絵を見る。マティスなど。ここは結構建物が現代的で
そしてとにかく広くて(大事なポイント)居心地が良かったです。
窓から見えるエルミタージュ美術館と、現代派の絵。贅沢な取り合わせだなあ。

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ぱきっとしたフォントが好み




三時頃に本館へ。そろそろ飽きてきたので、ツアーの一行とは別行動をとりました。

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ちょっとずつ晴れてきた…!



自分のペースで歩いていても、凄い人ごみ、凄い内装、凄い絵で正直おなかがいっぱいに。
歩いても歩いても歩いても何かしらがあってどこかしらに向かってしまうのでほんとうに遭難しそうになりました。どうにかカフェにたどり着いて人心地。

 

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有名な階段

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ドア一つとっても華美





お目当ての絵を厳選しないと館内で干からびてしまうかもしれません。
でもそれだけの見応えはあります。何一つとして同じような内装はなく、テーマも調度品もゴージャスでかっこいいです。
だだっ広い部屋ぶち抜きで誰かの個展が開かれていて、この広大な空間に耐えうるだけの存在感のある絵を見られたことも嬉しかったです。

 

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こういう広い部屋がいくつもいくつもある

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天井は涎出る綺麗さ

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手の込んだ床シリーズ





色遣いが本当にきれいだなあと思うのと同時に、ブルーとゴールドの組み合わせはやっぱり鉄板だなあと感じました。ロイヤルでゴージャス!
もう少し時間が欲しかったなと思う反面、マジで想像を絶する広さなので逆に時間を区切られないと延々と見続けてしまうおそれがある。住み込まねば…と思いました。あるいはゾンビを…。

 

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ドアノブ。ドラゴン!

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さて夕方六時ごろ外に出たら晴れ間が!
このままもってくれるように祈りつつ、オプショナルのネヴァ川クルーズへ!
クルーズのガイドさんがめちゃくちゃうさんくさい。日本ツウと言いつつそのお召しになっているお服はチャイナ服じゃないかい?まあいいか!同じ同じ!
クルーズ前に向かったレストランにはクマの剥製がありました。華麗なる伏線回収。
はちみつとラディッシュホースをつけこんだウォッカを飲みました。薬かよ、というお味。
同行していたツアー客のおばあさまがたがジョッキにビールを豪快に飲まれていてはわわ…となる。高齢者の方が元気だわ!

 

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夜八時からクルーズへ。晴れている!最高!
ここが多分ツアーのクライマックスだった気がします。
何と言っても白夜で晴れていて美しくてもう最高なんだもの~~~

 

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夕暮れかな、くらいの光の感じの中で、すれ違う船でパーティをやっていたり、川岸の人に手を振ったり振られたり。バルコニーでディナーを楽しむカップルがいたり、あの像にコインを当てると頭が良くなる!というジンクスにチャレンジしている子どもたちがいたり、ともかく夕暮れを皆で楽しんでいる感じがして良かったです。
この日は午前中雨だったから、甲羅干しに出ている人も多かったのかもしれない。
広い川の方に出た!と思った瞬間ケータイの電池が切れたのは誤算でした。

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軍艦の近くを通ったり、ガスプロムの本社?を面白くなさそうに解説するガイドさんの話を聞いたり、エルミタージュ美術館の窓に映る夕日の変化を眺めたりしましたが

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いかんせん川の上なので寒い!!!!!!

早々にデッキから下の暖かい方へ避難しました。ダウンコートくらいは着て行っても良かったかもしれない……。

寒さに震えながら、それでも一時間半はあっという間でした。
急いでスーパーでビールを買い、飲みながら荷造り。明日はいよいよ帰国です。
物寂しいのう。